こんにちは、みんしゃんです。
私の親友が長男にプレゼントしてくれた絵本に、 せなけいこ さんの『ねないこだれだ』があります。
絵本の紹介
ねないこだれだ
作・絵: せな けいこ
出版社: 福音館書店
ISBNコード: 9784834002188
真っ黒な背景にはり絵で描かれた白いおばけがにっこり笑ってこちらを見ている、シンプルであるがゆえにインパクト抜群の表紙の『ねないこだれだ』。
せなけいこさんの最高傑作とも言われている本作、なんと初版は1969年というから驚きです。
50年近くこどもたちに愛され続けている絵本なんですね。
あらすじ
夜の9時です。「とけいがなりますボンボンボン」
こんな時間に起きているのはだれだ?ふくろう、くろねこ、どろぼう……。いえいえ、夜中はおばけの時間。
あれ?まだ寝ていない子がいますよ。おばけになってとんでいけ!
おばけがなかなか寝ない子をおばけの世界に連れていってしまいます。
シンプルなはり絵と独特のストーリーで、子どもたちをひきつけてやまない赤ちゃん絵本です。
感想
絵本をもらった1歳の秋、長男はこの絵本を気に入って繰り返し読んでいました。
時計のことを「ボーン ボーン」と覚えたのは紛れもなくこの絵本の影響です。
しかし、いつしか本棚にしまわれている時間が長くなっていきました。
長男が2歳の夏になるとイヤイヤ期を迎えたようで、ねんねの前のトイレや歯磨きをはじめとして、さまざまなことに対して「しない」と言っては親に怒られ、毎朝毎晩全身全霊でギャン泣きするようになりました。(平日の日中は保育園にお世話になっています。)
親にとっては精神的にも肉体的にも苦痛で疲労困憊な日々です。
それが秋になって、ねんねの準備をしていたときに長男が急に
「いそいで いそいで!おばけ きちゃう!」
と言って、普段はおもちゃの片付けを拒否して遊び続け、なかなか寝る準備をしないのに、自ら率先して寝る準備をしました。
その日以来、夜の9時近くになっても長男がねんねの支度をしてくれない時には、夫や私が「おばけさんきちゃうよ?」と言うと、たいていちゃんとおもちゃの片付けや歯磨きをしてくれるようになりました。
でも、中には夜の9時を過ぎても長男が遊んでいる日もたまにあって、そういう時にはおばけさんが「ピンポーン」とわが家のインターホンを鳴らしに来てくれるようになり(夫婦のチームワークです)、長男は慌てて布団に走って行って横になって「もう ねんね!」と言っています。
何かのきっかけで長男が『ねないこだれだ』の絵本を思い出したのかはわかりませんが、 最近わが家ではおばけサマサマで頭が上がりません。
もうしばらくおばけ効果が続きますように…
まとめ
- 1歳頃の子どもは、『ねないこだれだ』の絵本を純粋に楽しんでいる
- 2歳頃になると物語を理解できるようになり、夜9時に寝なきゃ!と思うようになる(ようである)
- 子どもにとってちょっぴり怖くて、でも大好きなおばけは、イヤイヤ期や寝かしつけに苦労している家庭の救世主になりうる