みんしゃんの子育てBLOG

アラサーワーママの育児日記。タオル大好き長男サクちゃんとお風呂大好き次男モモくんとの生活を綴ります。

【映画感想文】しあわせの隠れ場所 (原題:The Blind Side)

あらすじ

『しあわせの隠れ場所』(原題:The Blind Side)は、ある家族と出会ったことによりホームレス同然の生活をしていた黒人の少年が才能を開花させ、アメリカン・フットボールのプロ選手となったマイケル・オアーの波乱万丈の半生を描いた実話に基づく映画です。

本作品で、裕福な白人家族の母親、リー・アン・チューイを演じたサンドラ・ブロックがアカデミー賞の主演女優賞を獲得しています。

 

幼少期に家族と離れ離れになって、その後両親の庇護もなく一人で生きてきた少年は、当初は大人のことを信用していません。しかし、見返りを求めずに衣食住すべてを提供し、彼を家族の一員として迎え入れたチューイ家の人々や彼を理解し導こうとする学校の教員と過ごす日々が、彼の頑なな心を徐々に溶かしていきます。

やがて、彼のフットボールの才能に気づいたリー・アンは、彼がフットボールをできるように様々なサポートをし、彼は才能を開花させみるみるスター選手へとなっていきます。

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感想

私は中学生の頃から映画を見ることが好きだったのですが、2児の母となった今、映画を見ると自分がいつの間にか親目線で映画を見ていることに気づき、何だか年をとったような気分になりました。。

それはさておき、私がこの作品を見て心に残った場面を3つ紹介します。

 

1. 揺るぎない信念を持つこと

 ティーンエイジャーで年頃の女の子コリンズのいるチューイ家に、白人ばかりの学校で体も大きく目立つ黒人のマイケルが暮らし始めたことにより、コリンズは学校でくだらないことを言われることもあったようです。

優しいマイケルを信用していたがゆえ、血の繋がらない年頃の男女が同じ屋根の下に暮らすことが周囲の目にどう映るかを気にしていなかったリー・アンは、遅ればせながらそのことに気づき、娘に尋ねます。

 

Leigh Anne Touhy: Be honest with me. Okay? Does Michael being here make you uncomfortable?

(リー・アン:正直に答えて。マイケルがいて迷惑じゃない?)

Collins Touhy: There're stupid kids. I don't care what they say. 

(コリンズ:バカな子の言うことは気にしてない)

 

このコリンズのこの答え!素晴らしいと思いませんか?

他人の目はどうしたって気になってしまうもの。ティーンエイジャーならばなおさらです。

それなのにこの子は、「バカな子の言うことは気にしてない」って!!

 

残念ながら、学校でのいじめが原因で自殺してしまう子がいます。

報道を見ていていつも思うのです。そういう子には教えてあげたいと。

学校がすべてではないよ、卒業して社会に出たら学校での友人関係なんて何でもないことの一つになってしまう、世界は広いんだよって。

 

息子たちには、他人のことなんて気にせず、自分の信念に従って行動できる、この映画のコリンズような人間に子どもたちには育ってほしいです。

寒空の夜道で半袖のポロシャツ1枚で歩く見も知らぬ少年を自宅に招き入れる母親リー・アンのような行いはできないけれど、こんなふうに芯の強い子を育てた彼女の子育ては是非見習わなくてはならないと思いました。

 

2. よき指導者になれるよう努力すること

 マイケルは高校でフットボールの才能を開花させるも、大学で奨学金を得るためにはGPA2.50が必須条件。

何とかしてマイケルの成績を上げるべくリー・アンは家庭教師を雇いますが、1科目だけ成績が上がらず、B評価を得るためには学年末の小論文で挽回するしかないという崖っぷちの状況になってしまいます。

その小論文の課題で彼が選んだのが『軽騎兵旅団の突撃(The Charge of the Light Brigade)』。

 過ちとわかっていながら指揮官の指示に口答えすることも疑うことも許されず、死ぬ覚悟で前進した兵士たちの勇気を賞賛したテニスンの詩です。

 

詩については、こちらのブログで詳しく紹介されています。

軽騎兵の突撃 -- テニスン ( 詩 ) - ヘ短調作品34 - Yahoo!ブログ

 

そして、以下はマイケルが小論文に書いた内容です。

 

Michel Oher: Courage is a hard thing to figure. You can have courage based on a dumb idea or mistake, but you're not supposed to question adults, or your coach or your teacher, because they make the rules. Maybe they know best, but maybe they don't. It all depends on who youare, where you come from. Didn't at least one of the six hundred guys think about giving up, and joining with the other side? I mean, valley of death that's pretty salty stuff. That's why courage is tricky. Should you always do what others tell you to do? Sometimes you might not even know why you're doing domething. I mean any fool can have courage. But honor, that'sthe real reason for you either do something or you don't. It's who you are and maybe who you want to be. If you die tryi g for something importantm then you have both honor and courage, and that's pretty good. I think that's what the writer was saying, that you should hope for courage and try for honor. And maybe even pray for that the people telling you what to do have some, too.

 

(マイケル・オアー:勇気は難しい。たとえ進む方向が間違っていたとしても、大人を、コーチや教師を、疑うことは許されない。なぜならルールを作るのは彼らだから。それが正解かどうかは別として。

どう判断するかは自分次第だ。600人の兵士は死の谷を目の前にしても誰一人的に寝返ろうと思わなかったのか?

だから勇気は難しい。他人に従うことが勇気なのか。何も考えずに従うだけなら誰にだってできる。だけど何かをするかしないかを決める時、本当に大切なのは誇りだ。人は誇りをもって生きようとする。大事なことのために命を投げ打つならば言うことはない。

この詩は、誇りあってこその勇気であると伝えている。そして、命令する側にもそうあってほしいと。)

 

マイケルの言う「大人」には「親」も含まれると思います。

子どもは親を選べません。そして、家庭という小さな集団の中では、子どもにとってのルールは親そのものです。

「魔の2歳児」と言われる年齢となった長男には、最近本当に手を焼いています。声を荒げてしまうことも日に何度もあります。イライラが積もり積もって必要以上につらく当たってしまうこともありますが、そんな時には深呼吸して、私が彼に指示していることは本当に大事なことなのか、正しいことなのか、と自問したいと思います。

 

3. 子どもの意思を尊重すること

マイケルのミシシッピ大学への進学にあたり、リクルーティングに関するルール違反があったのではないかとNCAAの調査員が調査に乗り出します。マイケルはチューイ家の人々が自分を引き取って育ててくれたのは優秀なフットボール選手を育てて母校に送り込むためだったのではないかと疑いを持ち、混乱して家を飛び出してしまいます。

町じゅう探し回ってやっとマイケルを見つけたリー・アンは、マイケル不在時にあらためて夫のショーンと話し合い、マイケルが奨学金を受けるのであればテネシー大学にするべきだという結論になったとマイケルに告げます。

そして、マイケルが「テネシー大に行ってほしい?」とリー・アンに尋ねると、彼女はこう言いました。

 

Leigh Anne Touhy: I want you to do whatever you want because it's your decision, Michel. It's your life.

(リー・アン:あなたの希望通りにしてほしい。あなたの人生なんだから。)

 

「ファストフード店で働くと言ったら?」と食い下がるマイケルには再度こう言います。

 

Leigh Anne Touhy: It's your decision. It's your life.

(リー・アン:あなたの人生よ。 )

 

親は自分の子どもの人生がよいものとなるようについ口を挟みたくなってしまいます。

この映画では、チューイ家の人々がマイケルの才能に気づいたからこそ、フットボールのスター選手が誕生しました。

でも、最終的に進むべき道を選ぶのは子ども自身です。

親の役割は、子どもの才能に気づいて上げること、やりたいことをやるためのサポートをしてあげることなのだと思いました。

 

実は以前から、もし自分の息子二人が大きくなって学校で部活を選ぶ際には、泥のついた洗濯物が山のように出そうだからサッカーや野球はやめてほしいなぁ、と思っていました。でも、この映画を見て、バレーボールや卓球もあるよ〜と他の選択肢の提示だけはしつつ、最終的には息子たちのやりたいことをやらせてあげたいと思いました。

なんて、二人とも将棋とか吹奏楽部とか演劇部とか、全然スポーツと関係ないことに没頭したらただの杞憂なんですけどね。

 

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